今回紹介するのはロバート・キヨサキ氏が書かれた本『金持ち父さん貧乏父さん』
なぜこの本を手に取ったかというと、若いうちに学校では習わないお金の哲学について知っておきたいと思ったからです。
結論、お金の哲学について知る上で有用かつ若いうちに読んでおくべき良書でした。
- お金のために働くことに疑問を抱いているサラリーマンの方
- 将来はお金に不自由しない生活を送りたいと思っている学生
上記に該当する方はぜひ読み進めてください。
『金持ち父さん貧乏父さん』は、あなたが将来お金に縛られない自由な生活を送るための手助けとなり得るはずです。
目次
『金持ち父さん貧乏父さん』の概要
当書では、金持ち父さんと貧乏父さんのお金に対するマインドセットの比較を通じて、お金持ちの人の思考を知ることができる。
- 金持ちはお金のためには働かない
- お金の流れの読み方を学ぶ
- 自分のビジネスを持つ
- 会社を作って節税する
- 金持ちはお金を作り出す
- お金のためではなく学ぶために働く
当書で紹介されているお金の哲学を端的にまとめると上の6つに集約される。
『金持ち父さん貧乏父さん』を読むことで、上記6つの教えを理解できると共にそれを実践に移すためのノウハウを知ることができるだろう。
『金持ち父さん貧乏父さん』の感想
①金持ちはお金のためには働かない
中流以下の人間はお金のために働く
金持ちは自分のためにお金を働かせる
お金のために働く人は”恐怖”と”欲望”が仕掛ける人生の罠にはまっていると言う。
お金を持たないことへの恐怖から必死で働き、給料を受け取ると欲望に駆られ消費を行い、その支払いのためまた働く・・・というラットレース。
この章を読んで思ったのは、これまで私が受けてきたお金に関する教育は全て貧乏父さんの思考に当てはまるということだ。
私の父は一流企業で働く立派なサラリーマンであり、いわゆる中流階級のトップ層である。
私自身これまでの人生でお金に不自由したことはなく、そんな父親を尊敬している。
しかし、そんな私の父がお金のために朝から働くことを繰り返すだけの日々を送り疲弊している姿を見て過ごしてきたのもまた事実である。
つまり、お金に縛られた生活だ。
これまで私は子供(私)を育てるためには仕方のないことだと思い続けていたが、当書を読んでお金に対する考え方の問題であることを知った。
恐怖をしっかり見つめ、欲望、人間の弱点、強欲さに立ち向かうことこそ人生の罠から抜け出すための道なんだ。
歳を取れば取るほど恐怖心は強まるだろう。
私の父の場合、私を育てるためのお金を失ったら?という恐怖心から人生の罠にハマり続けたのだと思う(それでも感謝は尽きないが)
幸い私はまだ23歳独身であるため、お金に対する恐怖心はそこまで感じていない。
人生の罠にハマらないためにも自分のためにお金を働かせることを実践し、これまで育ててきてくれた両親に恩返しができたらと思う。
②お金の流れの読み方を学ぶ
本章ではお金の流れの読み方、学問でいうと「会計学」の重要性を唱えている。
幸い私は会計の勉強が好きなので、この章で言わんとすることはすんなりと理解できた。
金持ちは資産を手に入れる。中流以下の人たちは負債を手に入れ資産だと思い込む。
お金を持ち続けるためには資産と負債の違いを知り、資産を買わなければならないという。
ここでの資産とは会計学上の資産とは定義が異なり、以下のように記されている。
資産は私のポケットにお金を入れてくれる。負債は私のポケットからお金をとっていく。
具体例を挙げると「持ち家」は会計学上は資産と考えるが、実際には住宅ローンや固定資産税などの支払いでポケットからお金をとっていくものなのでここでは負債と捉える。
この章の内容は既にある程度実践済みだったので、再確認という意味でとても有用だった。
これからも継続して資産(お金を生み出すもの)の形成に努めていきたいと思っている。
③自分のビジネスを持つ
「自分のビジネスを持つ」とは、本当の意味での資産を増やし、それを維持することを意味している。
当書で記されている本当の資産は以下。
- 自分がその場にいなくても収入を生み出すビジネス。
- 株
- 債券
- 収入を生む不動産
- 手形、借用証書
- 音楽、書籍などの著作権、特許権
- その他、価値のあるもの、収入を生み出すもの、市場価値のある物品など
上記の資産を働きながらでも良いので蓄え続けることが金持ちになる第一歩と言う。
私の場合、このブログ『ENGINEER LIFE』が本当の意味での資産と言えるだろう。
これは私がパソコンの前に張り付いてなくても勝手に収益を生み出してくれるからだ。
それに加えてこの章では、職業とビジネスの違いについても触れている。
これに関しては、エンジニア(職業)とメディア事業(ビジネス)という形で実践できているので、このまま継続していきたいと思う。
また、今後は他人(会社のオーナーや政府)のためではなく、より自分のため(資産の蓄積のため)に働く方向へとシフトしていくつもりだ。
④会社を作って節税する
この章は自分の資産を持ち、稼げるようになった後に役立つ話である。
金持ちと中流以下の人間を分け、金持ちをはるかに有利な地位に立たせているのは、会社という法的な組織が持つ力についての知識だ。
簡単に言えば、会社という法的な組織を持つことで経費という仕組みを利用できるため、税制上の優遇を受けることができるという話だ。
この章の内容に関しては法律や会計などについて学んでいたため目新しさは特になかった。
⑤金持ちはお金を作り出す
この章ではゼロからお金を生み出す方法について具体例を交えて解説されている。
変化の激しい現代において大変有用な内容だ。
そういったビジネスのチャンスをものにするためにも以下の基礎的なファイナンシャル・インテリジェンスが必要であると言う。
- 会計力
- 投資力
- 市場の理解力
- 法律力
そもそも基礎的なファイナンシャル・インテリジェンスを持ち合わせていないとチャンスをチャンスとすら感じることができないだろう。
これは常日頃から感じていることだ。
現在で言えば、AIやIoTなどの最先端技術はビジネスチャンス以外のなにものでもない。
そういった世の中の変化をチャンスと捉え行動するのか、過去にすがりついて指をくわえてボケっとしているのか。
私は前者で居続けたいと思う・・・。
⑥お金のためではなく学ぶために働く
この章に書かれていたことは、まさに今現在私が実践していることである。
つまり、お金のためではなく長い目で将来を見渡した時に自分が習得しておくべき技能を身につけるために現在の会社で働いているのである。
具体的に言うと社名がバレてしまいそうなので大雑把に言うと、ITと英語の能力がそれだ。
専門的な技術の中で最も大事なのはセールスとマーケティング、つまり売る能力だ。
また、当書ではセールスとマーケティングの重要性についても唱えている。
私が本業と並行してブログを運営している理由は先に述べた資産の蓄積とこのマーケティングスキルを身につけるためである。
自分の持つスキルをマーケティングスキルを通じて世に広めていければ幸せに違いない。
おわりに
当書の終盤ではこれまでの話を実践に移すためにはどうすれば良いかが記されている。
実践編については各自手に取って実際に『金持ち父さん貧乏父さん』を読んでみて欲しい。
というのも、それもまた実践に移すための一つの大切な行動だからである。