この記事を読まれている方の多くはエンジニアとして新卒で大企業に行くべきかベンチャー企業に行くべきかで悩まれていることかと思います。
結論、市場価値と個人の趣向で判断すべきです。本記事は、その判断の手助けとなる市場価値と大企業・ベンチャー企業それぞれの特徴についてお伝えしていくものになります。
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目次
エンジニアとしての市場価値
エンジニアという職種を選ぶ以上、より良い給料やより良い職場環境を選択できるようになるため、常に市場価値を上げていくための自己研鑽を行なっていかなければなりません。
では、エンジニアの市場価値はどのように決まるのか?抽象的ではありますが、世の中で必要とされているスキルをどれだけ身につけているかでそのエンジニアの価値は決まります。
エンジニアとして必要とされるスキルは多岐に渡ります(以下、典型的なもの)
- 技術力(プログラミングスキルなど)
- 業界に関する専門的な知識
- マネジメントスキル
もちろん他にも挙げられるものはありますが、新卒で意識すべきなのは技術力の部分です。エンジニアとして技術力がないのは市場価値を高める上で致命的とも言えます。
もしあなたがプログラミングをこれまでやって来なかったのであれば、技術力を身につけられる企業を新卒で選ぶべきでしょう。
一概には言えませんが、一般的にはベンチャー企業に入った方がプログラミングスキルは身につきやすいかと思います。(良くも悪くも大きな裁量を持って仕事することになるため)
逆にこれまでプログラミングをやってきたという学生は、システム設計などの上流工程に携われる大企業に入るのが良いかと思います。これはあくまでも私の意見です。
自分の持つスキルと市場に求められるスキルとのギャップをしっかり認識し、その溝を埋められるスキルを身につけられる企業を選択しましょう。
大企業の特徴|新卒エンジニアとして入る目線
本章では、一般的な大企業の特徴をメリット・デメリット形式でご紹介していきます。
新卒で大企業に入社するメリット
大企業にあなたがエンジニアとして入社できれば、個人では到底行うことができないようなBIGプロジェクトに参画できる機会があるでしょう。
新聞に載るような大きなプロジェクトの一員になれるのは嬉しいはずです。
また、大企業では洗礼された教育を受ける機会が通常設けられているため、道を外れることなく自己成長していくことができます。
加えて優秀なスタッフと一緒に働くことで良い刺激を受けることもできるでしょう。
新卒で大企業に入社するデメリット
先ほど大企業にエンジニアとして入社できればBIGプロジェクトに参画できると言いましたが、その一方でプロジェクトの僅かな部分しか担当できないというデメリットもあります。
実際に多くの裁量が与えられないことが原因で大企業を辞めるエンジニアも数多くいます。
プロジェクトの大きさ自体にあなたがやりがいを見出せるタイプであれば良いですが、裁量の大きさにやりがいを見出すタイプだと大企業では苦しむかもしれません。
つまり、プロジェクトの大きさと裁量の大きさを天秤に掛ければ良い訳です。
また、大企業について語る上で触れておかなければならないのが社内政治。
残念ながら出世するためには仕事ができるだけではなくどれだけ社内で上手に立ち回れるかという能力も大企業では求められます。
そういったことに煩わしさを感じてしまう人には大企業はおそらく向いていないでしょう。
【大企業のメリット】
- BIGプロジェクトに携われる
- 洗礼された教育を受けられる
- 優秀なスタッフが多い傾向がある
【大企業のデメリット】
- プロジェクトの一部にしか携われない
- 社内政治を意識しなければならない
以上を踏まえて、プロジェクトの大きさにやりがいを見出せ、社内政治に対しストレスを感じない人は大企業に向いていると言えるでしょう。
ベンチャー企業の特徴|新卒エンジニアとして入る目線
本章では、一般的なベンチャー企業の特徴をご紹介していきたいと思います。
新卒でベンチャー企業に入社するメリット
通常ベンチャー企業は社員数が少ないため、職務内容がかなり柔軟で多いです。
そのため、エンジニアとしての仕事に対する個人の影響力という面ではベンチャー企業の方が大きい傾向にあります。
ベンチャー企業ではスキルが身につきやすいと言われるのはこういった理由からです。
また、ベンチャー企業では一攫千金を狙えるチャンスがあります(勤めている企業が上場などすれば多額の報酬が支払われる可能性もある)
それに加え、多くのベンチャー企業では社内政治に対して大企業ほど神経を使う必要がないというのもメリットといえるでしょう。
新卒でベンチャー企業に入社するデメリット
まず挙げられるのが安定してない点です。
大企業ですらいつ倒産してもおかしくないこのご時世において一体どれだけのベンチャー企業が存続できるのかというのはしっかりと考えた方が良いでしょう。
また、メリットの部分で幅広い業務に携われると述べましたが、これはメリットでもありデメリットでもあると言えます。
というのも、企業によってはエンジニアの業務には役に立ちそうもない雑務を押し付けられるという場合も往往にしてあるからです。
そういった雑務に対し文句を言わずにできる人じゃないと、もしかしたら苦しい思いをしてしまうかもしれません。
それに加えてベンチャー企業は体系立った教育体制が設けられていないことが多いです。
業務の中でスキルを身につけていくOJTしか採用していないケースが多いので、社会人としてのマナーや基礎を固めたいと考えている人には向いていないかもしれません。
【ベンチャー企業のメリット】
- 比較的大きな裁量が与えられる
- 一攫千金のチャンスがある
- 社内政治をそこまで気にしなくて良い
【ベンチャー企業のデメリット】
- 企業自体が安定していない
- 雑務を押し付けられるリスクがある
- 教育体制が整っていない
以上を踏まえて、リスクを恐れず自走できて活気のある人はベンチャー企業に向いていると言えるでしょう。
新卒で入社する企業を選ぶ際の注意点
本章では大企業・ベンチャー企業に関わらず言えるエンジニアとして新卒で入社する企業を選ぶ際の注意点ついてお伝えしていきたいと思います。
独自色が強い企業は避けたほうが無難
例えば、その企業独自のプログラミング言語を使っているなどが挙げられるでしょう。
こういった企業に新卒で入社してしまうと、先に述べたエンジニアとしての市場価値がかなり上がりにくくなってしまいます。
というのも、そういった企業独自のスキルは企業の外に出たら役に立たないからです。
大企業ですら倒産する時代なのでリスキー過ぎます。また、倒産だけでなく職場環境などが原因で転職したくなった場合も、その企業独自のスキルだけしか持ち合わせていないと転職しずらいです。
エンジニアとして新卒で入社する企業は非常に重要なので、面接を受ける前にしっかりと企業研究をしておきましょう。
人や企業文化で選ぶのも危険
「アットホームな雰囲気の企業に入社したいです」「課長の〇〇さんが優しい人なので〇〇会社に入りたいです」こういったことを言う就活生をたまに見かけますが、それを志望動機の中心に置くのは辞めておいた方が賢明だと思います。
その会社自体が倒産する可能性もありますし、その社員さんが転職してしまうことも当然ながら考えられるからです。
そういった不安定な要因で企業を選ぶのは非常に危険と言わざるを得ないでしょう。
もちろん人や企業文化が良いに越したことはないですけどね(^^)
新卒エンジニア向け大企業vsベンチャー【まとめ】
- エンジニアになるなら市場価値を意識するべき。
- 大企業とベンチャー企業にはそれぞれ特徴があり向き不向きがある。
- 入社する企業を選ぶ際は独自色の強い企業は避けた方が無難。
- 人や企業文化を志望動機の中心に置くべきではない。
ここまでエンジニアとして新卒で入社すべきは大企業とベンチャー企業のどちらかというテーマについてお話してきました。
とはいえ、「大企業はこうで、ベンチャー企業はこう!」といったステレオタイプに惑わされることなく、あなたに合った企業を自分の力で調べて見つけ出すのが一番重要です。
就職活動は人生の中でも大きな分岐点となるので、慎重かつ大胆に自分が最適だと思う選択をしていきましょう。
以下の記事で紹介しているサービスを利用すれば現在のあなたのエンジニアとしての市場価値を知ることができるはずなので、興味のある方は併せて読んでみてください(^^)