「システムは何もしないと壊れます。」これはシステムにまつわる残念な事実です。この前提を踏まえて、システム監視はエンジニアに必須の知識とも言えるでしょう。
本記事ではそんなシステム監視の知識を身につける上で役立つおすすめ本を厳選して3冊ご紹介していきたいと思います。
目次
【超入門】システム監視の基本
本章ではシステム監視の基礎についてざっと解説いたします。(興味ないという方は次章までSKIPしていただければと思います)
システム監視とは?
システム監視とは、狭義では定期的・継続的に観測し異常を検知し復旧させること、であり広義では定期的・継続的に観測しシステムの価値を維持・向上させる営み全てを指します。
システム監視の目的
そんなシステム監視の目的はというと定義の部分でも触れておりますが、監視によりシステムの価値を維持・向上させることにあります。
そのため冒頭でも述べましたがシステムをユーザーに安定的かつ継続的に届ける上で、システム監視の知識はエンジニアに必須なのです。
【2023年版】システム監視のおすすめ本3選
本章ではシステム監視のおすすめ本を厳選して3冊ご紹介していきたいと思います(^^)
おすすめ本①入門 監視 -モダンなモニタリングのためのデザインパターン
1冊目のおすすめ本は『入門監視 モダンなモニタリングのためのデザインパターン』です。
本書は、システムのどの部分をどのように監視すべきか、また監視をどのように改善していくべきかについて解説する書籍です。前半で監視のベストプラクティス、デザインパターン/アンチパターンを示して、監視の基本原則を詳しく説明し、後半でフロントエンド、アプリケーション、サーバ、ネットワーク、セキュリティの各テーマで強力な監視の基盤を設計して実装するための方法を示します。出典:Amazon
当書ではタイトル通りシステム監視の基礎やベストプラクティスについて体系的に解説されているため、監視のイロハを学ぶ上でかなり有益な情報が詰まっていると言えるでしょう。
そのため「これからシステム監視について体系的に学習し、知識を業務に活かしたい」というエンジニアの方に当書はおすすめです。
既に監視業務経験のある方も辞書的な使い方ができる書籍かと思うので座右の書として持っておいて損はないかと個人的には思います。
おすすめ本②Webエンジニアのための監視システム実装ガイド
2冊目のおすすめ本は『Webエンジニアのための監視システム実装ガイド』です。
本書では、監視テクノロジの動向から組織での実装まで、わかりやすく学ぶことができます。最新ツールの説明、実装パターンの紹介だけでなく、組織での実装にあたっての態勢づくり、システムづくりについても現場目線で寄り添って解説しています。これから監視を始める方にはもちろん、現状の監視システムに疑問を抱いている方にもおすすめの1冊です。出典:Amazon
当書ではシステム監視の基礎からツール選定・導入・運用方法までシステム監視をする上で必要な知識について解説されております。
監視の実践手法やインシデント対応など、日々の業務に直結する内容に多くのページが割かれているので、より実践的な内容に興味のあるエンジニアにおすすめしたい一冊です。
個人的には「監視構成例」の章がシステム監視の設計をする上で参考なったので是非読んでみていただきたいと思います(^^)
※ちなみに、本記事執筆時点の所属プロジェクトではDatadogを利用しております。
おすすめ本③Zabbix統合監視実践入門
3冊目におすすめしたい本は『Zabbix統合監視実践入門』になります。
統合監視ツールZabbixの使い方を、基礎から実際の運用ノウハウまで解説した書籍です。よく使われる監視例はもちろん、大規模なシステム監視についても設定例を挙げながら解説しています。出典:Amazon
当書は、統合監視ツールであるZabbixの使い方について解説された書籍です。
一つの監視ツールに絞った解説ゆえ、どういった項目を監視すべきで設定はどのように行えばいいのか?といった監視の具体的かつ実践的な内容について学習することができます。
上記の理由から、仕事でZabbixを利用することになった人はもちろん、大規模システム監視の実践的なノウハウについて学びたいという方に当書はおすすめと言えるでしょう。
【2023年版】システム監視のおすすめ本|まとめ

ここまでシステム監視のおすすめ本を紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
本記事で紹介したシステム監視のおすすめ本を手に取り実際にシステムの継続的な安定化活動に取り組んでみてください(^^)
本記事がシステム監視の良書を知る上で少しでもあなたのお役に立てたのなら幸いです!



