早く・安く開発できるのが売りのノーコードですが、スキル習得に向けて気になるのは、「将来性ってどうなの?」「今後は廃れていくんじゃないの?」といった所でしょう。
そこで本記事ではノーコードの将来性に対する考察とプログラマーの今後の需要(プログラマー不要説)について解説していきます。
目次
ノーコードの将来性について
【結論】ノーコードの将来性は明るい
結論、ノーコードの将来性は明るいでしょう。
将来が明るい理由としては、今後も変わらないであろうシステム開発需要に対してノーコードは以下のような優位性を持つからです。
- プログラミングなしで開発できる
- 短期間で開発できる
- 開発費用を抑えられる
また、柔軟な開発ができるノーコードツール「Bubble」はMicrosoft for Startupsとパートナーシップの提携をしております。
No-Code Solution Bubble and Microsoft for Startups to Launch Founders’ Hub Partnership. 出典:Bloomberg
上記からはノーコードに対するMicrosoft側の期待度の高さが伺えるでしょう。
ノーコードツールBubbleでできること(開発事例)については上の記事で紹介しているので合わせて読んでいただけると幸いです。
ノーコード市場規模と成長率
2020 年に 125 億 600 万ドルだった世界のローコード開発プラットフォーム市場の収益は、2020 年から 2030 年の間に 31.3% の CAGR を記録し、2030 年までに 1907 億 9,260 万ドルに達すると予測されています。出典:RESEARCH AND MARKETS
業界の市場規模は31%の年間平均成長率で成長し、2030年までに1,870億ドル規模の市場になることが予想されております。
2024 年までに、ローコードアプリケーションの開発はアプリケーション開発活動の65% 以上を担うこととなる。出典:Bloomberg
また、2024年にアプリ開発の半分以上はローコードに取って代わられると言われているような状況なので、中長期的に見て将来性は明るいといって差し支えないはずです。
ノーコードにも弱点はある
とはいえ、ノーコードにも以下のような弱点があることはしっかり押さえておきましょう。
- 複雑な機能要件を持つアプリの開発
- 実行速度が求められるアプリの開発
- 大規模開発
これらノーコードの弱点やデメリットについては以下の記事で詳しく解説しているので、合わせて読んでいただけると幸いです(^^)
ノーコードでできないことをしっかりと把握した上で、学習ないし企業へのツール導入を検討するのが良いかと思います。
ノーコードの将来性は明るい。今後も高い成長率で市場は成長する見込み。
ノーコードの普及によりプログラマーは不要となるか?
本章ではノーコードの将来性、優位性を踏まえた上で「プログラマー不要説」についてエンジニア目線で私見を述べていきたいと思います。
【結論】能力の低いプログラマーが淘汰されるのみ
結論、能力の低いプログラマーが淘汰されるのみで、今後も優秀なプログラマーへの需要は減らない/なくならないでしょう。
一応、理由としては以下の要件に対してノーコードでは現状太刀打ちできないですし、今後もおそらく対応が難しいからです。
- 複雑な機能要件を持つアプリの開発
- 実行速度が求められるアプリの開発
- 大規模開発
ノーコードだけが淘汰の原因ではないと思いますが、単純なコーディングのみしかできないプログラマーが技術革新により不要となっていく未来は容易に想像できることでしょう。
今後も優秀なプログラマーへの需要はなくならない
イノベーションを生むのにはやはりプログラミングが必要ですし、社会インフラを支えるような金融や医療システムの開発をノーコードで担うにはあまりにも荷が重すぎます。
今後も優秀なプログラマーは引く手数多であり続け、かつ高給を得られることでしょう。
そして近い将来何かに代替されるというのも個人的には想像できないので、しばらくは安泰といって差し支えないはずです。
ノーコードにより一部のプログラマーは取って代わられるが、技術力の高いプログラマーの需要は今後も減らない。
ノーコードの将来性とプログラマー不要論|まとめ
さて、ここまでノーコードの将来性とプログラマー不要説について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
ノーコードのメリット・デメリットや将来性を把握した上で、今後の学習ないし企業へのツール導入を検討していただけると幸いです。
本記事がノーコードの将来性とプログラマーの今後の需要を知る上で少しでもあなたのお役に立てたのなら非常に嬉しいです(^^)