コンテナ技術が普及した昨今、コンテナのオーケストレーションツールの代表格とも言えるKubernetesもまたシステムを運用していく中で広く利用されるようになりました。
本記事では、そんなKubernetesについて効率よく学習する上で役立つおすすめの入門書を厳選して5冊ご紹介していきたいと思います。

目次
そもそもKubernetesとは?

Kubernetesは複数のホストを束ねてクラスタを構築し、その上で冗長化されたコンテナを管理するオーケストレーションツールになります。
もう少し噛み砕くとKubernetesはコンテナ郡を管理する司令官といった具合です(^^)
複数コンテナを1つのホスト上で展開するツールがDockerComposeなので、Kubernetesはその発展系だと考えるとわかりやすいでしょう。
Kubernetesは複数のホストを束ねてクラスタを構築。その上で冗長化されたコンテナを管理するオーケストレーションツール。
【2021年】Kubernetes学習におすすめの入門書5選

それでは本題であるKubernetesの学習におすすめの本を紹介していきたいと思います。
たった1日で基本が身に付く!Docker/Kubernetes超入門
まず、1冊目におすすめしたい本は『たった1日で基本が身に付く!Docker/Kubernetes超入門』になります。
本書は、次世代のアプリケーションアーキテクチャとして注目されている「マイクロサービス」の技術基盤となるコンテナ技術「Docker」とコンテナオーケストレーション技術「Kubernetes」を取り上げ、Dockerの基本的な利用法、DockerfileやComposeの設計、コンテナのデータ永続化やCI/CD、Kubernetesによる複数コンテナの自動管理までを、一気に学習します。出典:Amazon
Kubernetesはコンテナがあってこそ真価を発揮するオーケストレーションツールです。
コンテナ技術のデファクトスタンダードであるDockerの知識がなければ、Kubernetesはまず使いこなせるようにはならないでしょう。
当書ではDockerの基礎からKubernetesによる複数コンテナの自動管理まで図を多く用いてわかりやすく解説されています。
そのため、これからコンテナ技術を駆使したアプリケーション開発について基礎から学びたいという方に当書はおすすめと言えるでしょう。
Dockerの基本的な使い方からKubernetesによる複数コンテナの自動管理まで幅広く学習することができる。
Kubernetes完全ガイド
2冊目におすすめしたい本は『Kubernetes完全ガイド』になります。
本書では、アプリケーション開発者やインフラエンジニアを対象に、Kubernetesの機能やそのエコシステムについて網羅的に解説します。出典:Amazon
タイトル通り内容は完全ガイドといった感じで、市販の本の中ではKubernetesについて最も詳しく解説されています。(個人調べ)
Dockerを使ったコンテナ技術についてはある程度わかっているからKubernetesに特化して深い知識を体系的に身につけたいという方に当書はおすすめと言えるでしょう。
また、Kubernetesの認定資格であるCKA及びCKAD学習の副読本としても最適です。
Kubernetesの解説に特化した完全ガイド。サンプルの数が豊富で、実践的なスキルを習得することができる。
Docker/Kubernetes実践コンテナ開発入門
3冊目におすすめしたい本は『Docker/Kubernetes実践コンテナ開発入門』です。
話題のコンテナ技術、Docker/Kubernetesの基礎から実際にアプリケーションを作るまでを解説した入門書です。出典:Amazon
当書では1冊目に紹介した書籍同様、DockerとKubernetesの基礎からアプリケーションを開発する流れについて解説されています。
また、GKEやFargateの活用などクラウドでの実践についても解説がなされているため、クラウドでのコンテナ利用を前提に考えている方に当書はおすすめと言えるでしょう。
もちろん、ローカル環境での検証やオンプレでの利用についても解説はなされています。
DockerとKubernetesの基礎からアプリケーションを開発する流れを知れる。クラウド活用などの実践的なスキルも習得可能。
Kubernetes on AWS
4冊目におすすめしたい本は『Kubernetes on AWS』になります。
本書は アプリケーション・エンジニアの視点で、AWS(Amazon Web Services)上でのKubernetes(k8s)の基本的な使い方を解説しました。出典:Amazon
当書はKubernetesのマネージドサービスであるAmazonEKSの解説書です。
AWSでKubernetesを利用することが決まっているという方は当書一択かと思います。
AmazonEKSを利用した本番環境構築や運用時の注意点などについて解説されており、実践的な内容となっているのですぐにでもサービスを使い始めることができるでしょう。
KubernetesのマネージドサービスであるAmazonEKSを題材にKubernetesの実践的な使い方を学べる。
15Stepで習得Dockerから入るKubernetesコンテナ開発からK8s本番運用まで
5冊目に紹介したいおすすめ本は『15Stepで習得Dockerから入るKubernetes コンテナ開発からK8s本番運用まで』になります。
Kubernetes(K8s)は、コンテナベースアプリケーションの開発/運用プラットフォームとして大注目ですが、初学者には敷居の高いところがあります。本書はそこを乗り越え、K8sのスキルが効率よく身に付くよう、段階的にレッスンを進めて行きます。出典:Amazon
当書はDockerの基礎からKubernetesの実践的な活用方法まで、段階的かつ効率的に学習することができるよう構成されています。
書籍に掲載されているサンプルは実践に沿った内容となっているため、目を通すだけでもKubernetesの真髄を感じることができるでしょう。
Dockerの基礎からKubernetesの実践的な活用方法まで、段階的かつ効率的に学習することができる。
入門書を読みつつKubernetesの実践力を養おう!

さて、ここまでKubernetesを学習する上でおすすめの入門書をざっと紹介してきましたが、気になる書籍は見つかりましたでしょうか?
どの書籍もわかりやすくKubernetesについて解説されているので、自分に合っていると思ったものを手にとって学習を始めてみてください(^^)
本記事がこれからKubernetesの学習を始められる方の一助になれたのなら幸いです!