社会の急激な変化・開発期間の単位が短くなる傾向から、注目されているソフトウェアアーキテクチャがマイクロサービスアーキテクチャ。
本記事では、そんなマイクロサービスアーキテクチャについて学ぶ上でおすすめの本を厳選して7冊紹介いたします。
目次
そもそもマイクロサービスアーキテクチャとは?
マイクロサービスとは、ThoughtWorks社のマーチン・ファウラーとジェームス・ルイスが提唱したソフトウェアアーキテクチャで、簡単に言うと小さなサービスを組み合わせて単一のアプリケーションを開発するアプローチを指します。
マイクロサービスアーキテクチャにより、一般的には迅速な開発・実行および頻繁な機能追加、優れた可用性・拡張性を実現可能です。
【2023年版】マイクロサービスアーキテクチャのおすすめ本7選
本章では、本題であるマイクロサービスアーキテクチャのおすすめ本を厳選して7冊紹介していきたいと思います(^^)
おすすめ本①マイクロサービスアーキテクチャ
1冊目のおすすめ本は『マイクロサービスアーキテクチャ』になります。
著者は、マイクロサービスに「賛成」でも「反対」でもないという中立的な立場から、マイクロサービスの仕組み、特徴、長所、短所、課題を丁寧に説明しています。Thoughtworks在籍中から数多くのマイクロサービスプロジェクトに携わっていた著者が共有する、自身の実体験から得た多くの知見は、システム設計、開発、デプロイ、テストといった技術的側面のみならず、人材をどのように活かし、生産性を上げるかといった組織面にも多くの示唆を与えてくれるものです。出典:Amazon
当書は、マイクロサービスの定義や特徴、設計思想などから具体的なアーキテクチャや運用方法についてまで幅広く解説されております。
マイクロサービスアーキテクチャの理論や設計思想について深く学びたい方に個人的にはおすすめしたい書籍です(^^)
一方で、実践的な内容を早く学びたいという方には不向きな書籍であると言えるでしょう。
おすすめ本②モノリスからマイクロサービスへ
2冊目のおすすめ本は『モノリスからマイクロサービスへ』になります。
本書は、モノリスからマイクロサービスアーキテクチャへと移行するための実践的なガイドです。出典:Amazon
当書は「モノリスからマイクロサービスへの移行」をテーマとし、マイクロサービスのビジネス的優位性から課題への対処法などについて豊富な例を用いて解説されています。
モノリシックなシステムからマイクロサービスへの移行を考えている方はもちろん、0からマイクロサービスアーキテクチャの学習を始める方にも大変おすすめできる書籍です。
おすすめ本③絵で見てわかるマイクロサービスの仕組み
3冊目のおすすめ本は『絵で見てわかるマイクロサービスの仕組み』になります。
本書では、マイクロサービスを、クラウドネイティブ時代のアーキテクチャスタイルとして捉えて、マイクロサービス流のソフトウェアアーキテクチャに加えて、コンテナ、Kubernetes、サービスメッシュ、DevOps、ハイブリッド&マルチクラウドなど、DXを支えるクラウドネイティブテクノロジーの全体像を解説します。出典:Amazon
当書ではDockerやKubernetes、サービスメッシュ、DevOpsなどDXを支えるテクノロジーの全体像について解説されております。
最新の技術動向をざっくり知りたい方や、マイクロサービスでのシステム開発・運用をする上で全体的なイメージを掴んでおきたいという方に当書と最適と言えるでしょう。
また、図が多いことから理解しやすいので初学者向けの書籍とも言えるかもしれません。
おすすめ本④マイクロサービスパターン[実践的システムデザインのためのコード解説]
4冊目のおすすめ本は『マイクロサービスパターン 実践的システムデザインのためのコード解説』になります。
本書は、システムのマイクロサービス化の成功に向けた極めて実践的な解説書です。豊富なサンプルコードを示しながら、ストーリー仕立てで具体的な解説を試みます。出典:Amazon
当書では実践的なサンプルコードを用いてマイクロサービスの設計技法や開発手法、テスト、デプロイ方法などについて解説されてます。
ソースコードはJavaで書かれているので、普段からJavaを利用されている方であれば理解がより早く深まることでしょう。
マイクロサービスパターンを実践的なコードを交えた形で理解しておきたいという方は当書を手に取って読んでみることをお勧めします。
おすすめ本⑤DX推進から基幹系システム再生まで デジタルアーキテクチャー設計・構築ガイド
5冊目のおすすめ本は『DX推進から基幹系システム再生まで デジタルアーキテクチャー設計・構築ガイド』になります。
本書ではDX推進のためのコンサルティング業務に携わる執筆陣が現場経験を基に、DXに求められるITアーキテクチャー設計や、情報システム刷新のポイントをなるべく体系的に整理しました。出典:Amazon
当書はマイクロサービスの専門書ではありませんが、DXに必要なITアーキテクチャーの全体像からマイクロサービス、クラウド、アジャイル開発やDevOps、DWHなどの技術について解説されております。
ビジネス視点での内容が盛り沢山のため個人的には副読本として当書をお勧めしたいです。
おすすめ本⑥分散システムデザインパターン
6冊目のおすすめ本は『分散システムデザインパターン』になります。
本書は、コンテナを使った分散システムのデザインパターンについて解説する書籍です。出典:Amazon
当書ではマイクロサービスのデザインパターンについてわかりやすく解説されております。
シンプルなシングルノードパターンからマルチノード、イベント駆動を含む大規模なバッチ処理の分散システムパターンまで実践的な内容について解説されているのが特徴的です。
コンパクトな書籍ですが中身がとても濃い良書なので個人的には必読書かと思います。
おすすめ本⑦プロダクションレディマイクロサービス
7冊目のおすすめ本は『プロダクションレディマイクロサービス』になります。
UberのSRE(サイト信頼性エンジニア、サイトリライアビリティエンジニア)として、マイクロサービスの本番対応向上を担当していた著者が、その取り組みから得られた知見をまとめたものです。出典:Amazon
当書では安定性、信頼性、スケーラビリティ、耐障害性、パフォーマンス、監視、回復性を備えたマイクロサービスシステムを構築・運用する上で必要な手法が紹介されてます。
なお、書籍内で紹介されている理論や実践はマイクロサービスに限らず多くのサービスの改善にも活かせる内容なのでシステムに関わる人なら読んでおくべき一冊と言えるでしょう。
【2023年版】マイクロサービスアーキテクチャのおすすめ本|まとめ

ここまでマイクロサービスアーキテクチャについて学習する際におすすめの本を紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
本記事で紹介したマイクロサービスアーキテクチャのおすすめ本を手に取り、モダンなシステム開発に挑戦してみてください(^^)
本記事がマイクロサービスアーキテクチャについて解説された良書を知る上で少しでもあなたのお役に立てたのなら幸いです!


