「マッチングサイトの作り方は?」「開発費用の相場は?」「開発費用を安くするにはどうすればいいの?」といった疑問をお持ちの方はぜひ本記事を参考にしてみてください。
本記事ではマッチングサイトの構築に関する以下のトピックについて解説していきたいと思います。※約5分で中身を理解できるはずです。
- マッチングサイトの概要
- マッチングサイトの作り方
- マッチングサイトの開発費用相場
- マッチングサイトの開発費用を安く抑える方法
目次
マッチングサイトの概要
本章ではマッチングサイトの作り方や開発費用について説明する前に、最低限知っておくべき前提知識について解説いたします。
マッチングサイトとは
マッチングサイトとは、端的に需要者と供給者をマッチングさせるサイトのことです。
ユーザーや企業間のニーズを組み合わせることで、様々なサービスを提供することができるのがマッチングサイトの特徴と言えるでしょう。
マッチングサイトと聞くと出会い系アプリをイメージされる方も多くいらっしゃると思いますが、求人サイトやビジネスマッチングサイト、クラウドソーシングなども含まれます。
マッチングサイトの種類
そんなマッチングサイトの種類ですが、大別すると以下のように分けられるでしょう。
- BtoBマッチングサイト
- BtoCマッチングサイト
- CtoCマッチングサイト
BtoBのマッチングサイトは企業間取引を仲介するサービスであり、収益源の安定性が高く早期で黒字化が見込める点が特徴といえます。
代表的なBtoBマッチングサイトだとTRANBIやアイミツなどが挙げられるでしょう。
BtoCのマッチングサイトは企業と個人の仲介をするサービスであり、不動産やホテル予約などの旅行系、人材系に関するサービスが多く存在しております。
スーモやじゃらん、IndeedなどがBtoCマッチングの代表例として挙げられるでしょう。
CtoCのマッチングサイトは個人間取引を仲介するサービスであり、アクティブユーザー数が多くなる点が特徴的と言えます。
代表的なBtoBマッチングサイトだとakippaやPairsなどが挙げられるでしょう。
マッチングサイトの収益化方法
マッチングサイトの代表的な収益化方法は以下の通りです。
- 手数料収益
- 広告収益
- サブスクリプション
構築するマッチングサイトの特性に応じて収益化方法を決めるのが良いでしょう。例えば広告収益だとPV数を多く稼ぐ必要がありますし、サブスクリプションだと新規ユーザーの獲得・定着が難しい傾向にあると言えます。
マッチングサイトに必要な機能
マッチングサイトによって必要とされる機能は当然異なりますし、実装する機能によって開発費用も大きく変動します。とはいえ、大抵のマッチングサイトで必要とされる機能は似通っており以下のようなものが挙げられるでしょう。
- 会員登録機能
- ログイン・ログアウト機能
- 案件一覧、詳細、検索機能
- 申し込み機能
- メッセージ機能
- お気に入り機能
- 受発注確認機能
- ユーザー管理機能
- メール通知機能
- 運用者管理画面
上記に加えてマッチングサイトによってランキング機能や口コミ機能、決済機能など必要に応じて機能を追加していく形となります。
マッチングサイトの作り方
本章ではマッチングサイトの構築を考えている人向けに、マッチングサイトの作り方とそれぞれの作り方の特徴やメリット・デメリットについてお伝えしていきたいと思います。
マッチングサイトを構築するとなった場合の選択肢としては以下が挙げられるでしょう。
- スクラッチ開発
- Osclassで構築
- パッケージで構築
- WordPressで構築
- ノーコードで構築
①スクラッチ開発
スクラッチ開発とは、マッチングサイトをゼロから作り上げていく作り方です。全て自作のため今回紹介する方法の中で最も柔軟性に富んだマッチングサイトの作り方となります。
機能面で他社と差別化したい場合や膨大なユーザーを管理する必要がある大規模なマッチングサイトの構築などに適した方法といえます。
しかし、以降で紹介する方法と比べると開発期間が長くなりますし、開発費用が高くつくため予算に余裕のない方は別の方法でマッチングサイトを構築するのがおすすめです。
②Osclassで構築
Osclassはマッチングサイトの構築に特化したオープンソースとなります。(※オープンソースとはソースコードを無償で公開し誰でもソフトウェアを改良できるようにしたもの)
Osclassを活用した最も有名な開発事例としてはジモティーが挙げられるでしょう。
日本語の情報が少ない点、コードのメンテナンスがなされていない点、Osclassに対応できるエンジニアが少ない点から個人的には現時点での選択肢からは除外で良いかと思います。
③パッケージで構築
パッケージ開発とは、マッチングサイトを開発するためのベースとなるシステムをカスタマイズする形での開発となります。
あらかじめ用意された雛形があるので基本的には低コスト・短期間での開発が可能です。
パッケージによって自由度の幅や金額、メンテナンス性などが異なってくるため一概には言えないものの大まかな特徴は上記の通りです。
自身の実装したい機能を洗い出した上でパッケージでカバーできるのであればマッチングサイトを構築するのに最適な選択肢かと思います。
④WordPressで構築
WordPressは世界中で広く利用されているCMSです。テーマが豊富にあり、マッチングサイトに適したテーマやプラグインも存在します。
カスタマイズ性が低い点と改修に専門知識も必要になってくることから個人的には中途半端なイメージなので、スクラッチ開発ないし次に紹介するノーコード開発がおすすめです。
⑤ノーコードで構築
ノーコードとは、ソースコード不要でWebサイトやアプリを開発できる技術です。
プログラミングなどの専門知識を必要とせず、基本的にはドラッグ&ドロップ、テキスト入力などの直感的な操作のみでシステム開発を進められる点が特徴的と言えるでしょう。
ノーコードツールの中でも汎用性が高いBubbleなどを利用すれば、中規模なマッチングサイトであれば問題なく運営可能です。
MVP開発の際に有力な選択肢となりますし、プロダクト開発後の素早い改修が可能となることから、個人的にはノーコードでマッチングサイトを作るのが最もおすすめの手段です。
マッチングサイトを外注する際の開発費用相場
マッチングサイトの開発費用は種類や実装する機能によって異なるので一概には言えませんが、大体の目安としては以下の表に記載した金額付近になるかと思います。
スクラッチ開発 | 300万円〜 |
---|---|
Osclassで構築 | 50〜150万円 |
パッケージで構築 | 80〜300万円 |
WordPressで構築 | 50〜150万円 |
ノーコードで構築 | 50〜300万円 |
上記はあくまでマッチングサイトの開発費用の目安ですが、追加でシステムの維持費や集客にかかる費用、改修コストがかかってくる点も考慮に入れておいた方が良いでしょう。
特に改修コストには注意が必要です。開発後の運用になっても外部に頼りっぱなしの状態だと必要もかかりますし改修スピードも遅くなってしまうので、可能な限り内製化できる作り方が望ましいと言えるでしょう。
マッチングサイトの開発費用を安く抑える方法
前章でマッチングサイトの開発費用相場の目安は大まかに知れたかと思います。それではマッチングサイトの開発費用を安く抑えるにはどうすればいいのでしょうか?
結論、ノーコードでの開発がおすすめです。
サービスが軌道に乗るまではノーコードで高速に開発し素早い改修を行いながら運用保守を行い、PMFを確認できたらプロダクトをリプレイスすることでマッチングサイトの開発費用を最小限に抑えることができるでしょう。
また、以下のような補助金制度を利用するのも良いでしょう。※補助金はあくまで開発費用の補助として考えておくべきです。
マッチングサイトの作り方と開発費用相場【まとめ】
本記事ではマッチングサイトの作り方から開発費用相場、開発費用を安く抑える方法について解説してきました。本記事の内容を参考に自身に合った開発方法で、思い描くマッチングサイトを構築していただければと思います。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。本記事がマッチングサイトの作り方と開発費用相場について知る上で少しでもあなたのお役に立てたのなら幸いです。
当ブログでは他にもシステム開発に役立つ情報を発信しているので気になる記事がないかチェックしてみてください。