「ITILについて体系的に理解したいけど何を参考にして学習すればいいのかわからない」このような悩みを持たれている方向けに本記事では最新のITIL4について学べるおすすめの書籍を厳選して5冊ご紹介していきます。
目次
ITILの概要について
ITIL(Information Technology Infrastructure Library)とは、ITサービスマネジメントにおけるベストプラクティスをまとめた書籍群になります。ITIL4が最新バージョンです。
ITIL4ではDX促進などの時代の変化に合わせてフレームワークが刷新されました。合計34冊のプラクティス集から構成されております。
ITILについて学習することで、ITサービスを利用する顧客の満足度を上げるためのシステム運用業務を効率化・最適化する際に役立つ知識などが体系的に身につくはずです。
【2023年版】ITILのおすすめ本5選
それでは本題であるITIL4のおすすめ本を厳選して5冊ご紹介していきたいと思います。
おすすめ本①ITILはじめの一歩
1冊目のおすすめ本は『ITILはじめの一歩』になります。
ITシステム運用管理の人気資格・ITIL。昨今は、サービスマネジメントの重要性が高まったことにより、IT業界だけでなく、製造業、金融、物流など、IT以外の業界からも注目を集めています。本書は、そんなITILの基本をわかりやすく解説した入門書です。出典:Amazon
当書は初学者向けに「八百屋にITILを導入したらどうなる?」「旅館にITILを導入したらどうなる?」といったユニークなケーススタディを交えつつITILの概要や導入のメリットなどについてわかりやすく解説されております。
※ITIL4にも対応しております。
解説が丁寧なので、ITILに興味を持ったが何から勉強していいか分からないという方は当書から学習を開始するのが良いでしょう。
おすすめ本②ITIL4の教本
2冊目のおすすめ本は『ITIL4の教本』です。
本書は、2019~2020年にリリースされた最新ITIL 4書籍群の解説書です。普段からITILのセミナーを手がける著者が、ITIL 4の根底にあるサービスマネジメントの考え方から具体的なプラクティス(実践方法)までをわかりやすく解説しました。出典:Amazon
当書ではITIL4の考え方やプラクティスについて体系的にわかりやすく解説されてます。
ケーススタディを交えつつ解説されているので、ITIL初学者でも理解しやすい構成となっております。先ほど紹介した『ITILはじめの一歩』よりは教科書的な中身となっているため、網羅性を意識した形でITILについて学習したいという方には当書がおすすめです。
おすすめ本③ITIL4の基本 図解と実践
3冊目のおすすめ本は『ITIL4の基本 図解と実践』になります。
ITILの最大の価値は、世界のベストプラクティスを手に入れることができる点です。それだけでもすごいのに、本書では、さらにアクセンチュア独自の手法も加わっています。本書で紹介しているフレームワークは、成熟度の面でも、網羅性の面でも、現時点で最も優れたサービスマネジメントのフレームワークと言っていいでしょう。出典:Amazon
当書の特徴はITIL4のプラクティスに関する網羅的な解説に留まらず、コンサルティングファームであるアクセンチュア独自の手法についても併せて触れられている点です。
図が豊富に用いられているため理解しやすいです。内容は実務寄りとなっているためITSM実務者に特におすすめの書籍となります。
※広さと深さを兼ね備えた書籍なので、長く辞書的に利用できるかと個人的には思います。
おすすめ本④ITIL4ファンデーション
4冊目のおすすめ本は『ITIL4ファンデーション』になります。
本書は、「価値共創」「ITサービスバリューシステム」といった基本概念から、その実践である様々な「プラクティス」まで、ITIL 4ファンデーション試験で問われる要素をわかりやすく解説するとともに、各節末に一問一答式の確認問題を多数、巻末に模擬試験2回分80問を収録しています。出典:Amazon
当書はITサービスマネジメントに携わる方に人気の資格である「ITILファンデーション」試験の対策本です。ITILファンデーションの概要については以下の動画で解説されているので気になる方は併せてご確認ください。
試験対策本ということで、体系的にITILについて学ぶことができる点が特徴かと思います。逆に座学となってしまうため、実務に活かすためには自分ごととして内容を捉える必要がある点に注意が必要だと言えるでしょう。
おすすめ本⑤ITIL4ファンデーション試験対策
5冊目のおすすめ本は『ITIL4ファンデーション試験対策』になります。
試験対策は「正確な情報」で準備する必要があります。本書はITILの知的財産を管理しているPeopleCert/AXELOSの公認書籍であり、ITIL 4公式書籍である「ユーザーガイダンス」と「プラクティスガイド」から正確な情報を引用して解説しています。合格を望むすべての人の必読書です。出典:Amazon
当書も先に紹介した書籍同様、ITILファンデーションの試験対策本となります。
ITILの資格取得に興味のある方は『ITIL4ファンデーション』と『ITIL4ファンデーション試験対策』の中身を比較した上でご自身の好みに合う書籍を選ぶと良いでしょう。
どちらも模擬試験とその解説付きなので試験対策にはおすすめの書籍です。
【2023年版】ITILのおすすめ本|まとめ

ここまでITIL4のおすすめ本を紹介してきました。ITILについて学習することで、ITサービスを利用する顧客の満足度を上げるためのシステム運用業務を効率化・最適化する際に役立つ知識などが体系的に身につくので、是非とも学習を開始していただければと思います。
本記事がITIL4の良書を知る上で少しでもあなたのお役に立てたのなら幸いです。


