「システムは一度作ったらそれで終わり」なんてことはなく、その後の保守・運用が重要であることは言うまでもないでしょう。
ただ、システムの保守や運用方法についての情報が世の中に散乱しており、体系的にまとまった情報が手に入りづらい状態です。
これは経験を積んだ方にとってはさほど問題にはなりませんが、経験の浅いエンジニアにとっては悩みの種の一つになり得るでしょう。
そこで、本記事では「これからシステム運用について学習していきたい!」と考えている初学者向けに体系的に運用について学べる入門書を3冊ご紹介していきたいと思います。
目次
システム運用者におすすめの入門書①運用ちゃんと学ぶ システム運用の基本
1冊目におすすめしたいシステム運用入門書は『運用ちゃんと学ぶシステム運用の基本』
本書は、マンガと解説でシステム運用の「いろは」を楽しく学習できる1冊です。
「システム運用の仕事って、どんなことをしているの?」
「運用人材を育成をしたい。でも何をしたらいいのかわからない!」
「お客さんに運用の価値を説明できるようになりたい!」
「運用エンジニアとして成長したい!」そんなお悩みにお応えしたくて、この本を執筆しました。出典:Amazon
当書の特徴はなんと言っても漫画形式でシステム運用について解説されている点です。
システム運用と聞くと堅いイメージを持たれる方も多いかと思いますが、当書では漫画を通じてライトに運用について学ぶことができます。
漫画形式かつ解説が丁寧と言うことから、これからシステム運用について学ぶ方が基本を短期間でざっと押さえるのに向いていると言えるでしょう。
- 漫画形式ゆえシステム運用について楽しく学習できる。
- システム運用の基本について短期間でざっと学習できる。
システム運用者におすすめの入門書②ゼロから始めるプロダクトマネジメント
2冊目におすすめしたいシステム運用入門書は『ゼロから始めるプロダクトマネジメント』
「ユーザーにとって、価値のある製品をつくる」「自社にとって、利益をきちんと得られるビジネスにする」この両方を実現する手法として注目を集める、「プロダクトマネジメント」の基本を凝縮!中学2年生のたかし君がアプリを開発するストーリー形式で、ソフトウェアプロダクトの企画~開発~リリース~改善までの課題をいっしょに乗り越えながら、プロダクトマネジメントを学べます。 出典:Amazon
当書ではストーリー形式でプロダクトマネジメントの基本を学ぶことができます。
国内外の著名IT企業が実践している最先端の方法論を短時間で学べるのがポイントです。
Slerというよりかは、Web系の企業に入社されてすぐの方が運用を任されたという場合に読む一冊として特におすすめと言えるでしょう。
- プロダクトマネジメントの基本をストーリー形式で学習できる。
- 国内外の著名IT企業が実践している最先端の方法論を学べる。
システム運用者におすすめの入門書③運用設計の教科書
最後におすすめしたいシステム運用の入門書は『運用設計の教科書』になります。
提供を開始したサービスが終了するのは4年後かもしれませんし、20年後かもしれません。場当たり的な運用を行っていては、いずれ限界がくることは想像に難くないかと思います。能率アップのために導入したシステムが、稼働させたらトラブルが多発し、結果としてコスト増や品質の低下を引き起こす……。そんな事態を防ぐための運用設計のノウハウを、ITILベースの運用オペレーションのプロとして定評のある著者らが体系化した一冊。出典:Amazon
当書では『教科書』という題名通りシステム運用設計について体系的に解説されているため、本記事のテーマである”運用について体系的に学ぶ”に最も近い書籍と言えるでしょう。
個人的な意見では、今回紹介した書籍の中でも実務に一番近い内容について解説がなされていると思うので、直近の仕事で運用を任されたSEなどには特におすすめしたい一冊です。
内容も基本的な事柄について解説されているので初学者でも問題なく読破できるでしょう。
- システム運用設計について体系的に学習することができる。
- 実務に直結する内容から仕事で運用を任された人には特におすすめ。
システム運用者におすすめの入門書【おわりに】

ここまでシステム運用について学べる良質な入門書を3冊紹介してきましたが、気になった本は見つかりましたでしょうか?
置かれた立場や将来設計によりおすすめの本は変わるので、気になった本について調べた上で肌に合うようなら手にとって読んでみましょう。
本記事がシステム運用についてこれから体系的に学びたいと考えている方のお役に少しでも立てたのなら幸いです。ではっ!!!
