昨今の開発現場ではクラウドサービスが用いられることが当たり前となってきております。そんなクラウドサービスの代表格であるAWSについてこれから学習を始めようと思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では0からAWSのスキルを習得する上で個人的に効率的だと思う学習手順や参考資料をお伝えしていきたいと思います。具体的には以下の手順の通りです。
- AWSの全体像を捉える
- AWSの主要サービスを把握する
- ハンズオン形式でAWSについて学ぶ
- 書籍でAWSに対する理解を深める
- アーキテクチャパターンを知る
- サービスをAWS上で運用してみる
実際に私も上記学習手順にてAWSのスキルを習得したので再現性は高いと思います。
目次
学習手順①AWSの全体像を捉える
まずはクラウドサービスであるAWSの全体像をざっと掴むことから始めましょう(^^)
と言ってもAWSは膨大なサービス数を誇るため、ここでは「AWSには大体こんなサービス群があって便利なものなんだなぁ〜」といった程度の理解度で問題ありません。
アマゾン ウェブ サービス (AWS) は、世界で最も包括的で広く採用されているクラウドプラットフォームです。世界中のデータセンターから 175 以上のフル機能のサービスを提供しています。急成長しているスタートアップ、大企業、主要な政府機関など、何百万ものお客様が AWS を使用してコストを削減し、俊敏性を高め、イノベーションを加速させています。出典:AWS公式サイト
AWSの公式サイトにて紹介動画も挙がっているので一度見てみると良いでしょう(^^)
- AWSとは?
- AWSの特徴
この辺がざっと理解できればOKです。ここではあまり時間をかけずにおおよその理解で先に進むのが良いかと思います(^^)
時間をかけず公式サイトなどを参照し、AWSの全体像をざっと掴む。
学習手順②AWSの主要サービスを把握する
AWSには100を超えるサービスがあるのは前述の通りで、100以上ある全てのサービスを短期間で理解するのは現実的ではありません。
そこで私がおすすめしたいのは「まずはAWSにおける主要サービスを使いこなせるレベルを目指す」ということです。ニッチなサービスは必要に応じて学習すれば良いので、まずは基本となるサービスをしっかりと押さえておきましょう。
具体的には以下のサービスから重点的に学習を始めることをおすすめします。
- IAM(AWS公式ドキュメント)
- VPC(AWS公式ドキュメント)
- EC2(AWS公式ドキュメント)
- S3(AWS公式ドキュメント)
- RDS(AWS公式ドキュメント)
学習の際は「そのサービスで何ができるか?」「なぜそのサービスを利用すべきか?」というポイントをしっかり押さえておきましょう。
また、今後わからないことがあった際は必ず1次情報であるAWSの公式ドキュメントを参照する癖を持つようにしてください。(読んでいるうちに理解が深まっていくはずです)
まずはAWSにおける主要サービスを使いこなせるレベルを目指す。
学習手順③ハンズオン形式でAWSについて学ぶ
AWSの全体像と主要サービスの概要を理解した上で、「知っている」という知識レベルから「使える」という実践レベルにあなたのスキルを底上げしていきましょう(^^)
ハンズオン学習の具体的な手順としてはAWSで用意されている10分間チュートリアルに取り組んでみることをおすすめします。
AWSでは初学者向けに12ヶ月間の無料利用枠が用意されています。事前にAWSのアカウントを作成しておきましょう。
10分間チュートリアルの中でも以下のハンズオンをまずはやってみるのが良いでしょう。
全て無料利用枠の範囲内で試せます。AWSでの作業の感覚をハンズオン形式で是非つかんでみてください(^^)
10分間チュートリアル(ハンズオン)にてAWSの操作に慣れる。
学習手順④書籍でAWSに対する理解を深める
AWSの触りの部分を体感した後は優良な書籍での学習が有効かと思います。
AWSで提供されている各サービスの特徴や組み合わせ方など、体系的にAWSについて理解するのに書籍はうってつけです(^^)
なお、個人的に初学者の方におすすめしたいAWSの書籍は『Amazon Web Service 基礎からのネットワーク&サーバー構築』になります。
本書では、代表的なクラウドサービス「Amazon Web Services」を実機代わりにインフラを学べるようにしてます。インフラを学びたい若手技術者にも、インフラを学び直したいアプリ開発者にもオススメです。出典:Amazon
当書は引用部分にもあるようAWSを題材にネットワークについて学べる一冊になります。AWSを扱う上でネットワークの知識は必要不可欠なので、当書でネットワークについて重点的に学ぶことの意義は大きいはずです。
また、実際に手を動かしながらAWSについて学べる点も初心者向けと言えるでしょう。
なお、他のAWS書籍と比較して選びたいという方は上の記事で優良なAWS書籍を紹介しているため参考にしてみてください(^^)
体系的にAWSについて理解するのに書籍はうってつけの手段。
学習手順⑤アーキテクチャパターンを知る
前章までの手順をこなしたら「AWSのサービスを組み合わせてインフラを構築してみる」といったことはできるかもしれません。
しかし、実際にシステムをAWS上で運用していくとなると可用性や拡張性、セキュリティなどを考慮しなければならないでしょう。
そこで学ぶべきなのが設計パターンです。
AWSにも大体”お決まりのパターン”というのが存在しており、AWS Well-Architectedフレームワークでそれを知ることができます。
基本となる設計パターンを押さえておけば、いくらでも応用を効かすことができるはずなので、AWS Well-Architectedフレームワークは頭の中に入れておきましょう。
AWS Well-Architectedフレームワークで設計パターンを把握する。
学習手順⑥実際にサービスをAWS上で運用してみる
あとは実践あるのみ!!!実際にAWS上で自分のサービスを運用してみましょう(^^)
実際に運用してみると様々な疑問点が湧いてくるかと思いますので、その際はAWSの公式ドキュメントを参照してみてください。
あとは実践と公式ドキュメントの参照を繰り返すのみ。
【おまけ】AWSの資格取得を目指す
AWSの理解度チェックや体系的な理解に認定資格も役立つことでしょう(^^)
AWS 認定は、クラウドの専門知識を検証し、専門家が需要の高いスキルを強調し、組織が AWS を使用してクラウドイニシアチブにおける効果的で革新的なチームを構築するのに役立ちます。個人やチームが独自の目標を達成できるように、役割と専門分野ごとに設計したさまざまな認定試験から選択します。出典:AWS認定
座学にならないよう注意は必要ですが、AWSの知識を深める上で有効な手段かと思うので興味のある方は受験を検討してみてください。
個人的には”幅広くAWSのサービス概要や設計パターンについて問われる”ソリューションアーキテクトのアソシエイトレベルから学習を進めることをおすすめしておきます。
AWSの理解度チェックや体系的な理解に認定資格は有効な手段の一つ。
【おまけ】スクールでAWSを学ぶ
また「独学は不安」「AWSを確実に習得したい」という方にはスクールもおすすめです。
数あるプログラミングスクールの中でもAWSについて本格的に学ぶならRaiseTechが個人的には良いかと思います(^^)
なお、AWSスキルの習得を考えている方にRaiseTechをおすすめしたい理由については上の記事で紹介しているので気になる方はこちらも同時にチェックしてみてください。
RaiseTechではAWS専門のコースが複数用意されているので、興味のある方は無料説明会
【初心者向け】ゼロからのAWS学習手順|まとめ
ここまでAWSの効率的な学習手順について解説してきましたがいかがだったでしょうか?
以下、本記事のまとめになります。
- AWSの全体像を捉える
- AWSの主要サービスを把握する
- ハンズオン形式でAWSについて学ぶ
- 書籍でAWSに対する理解を深める
- アーキテクチャパターンを知る
- 実際にサービスをAWS上で運用する
他にもAWSの認定資格やスクール通いもAWSの理解を深める上で検討の余地あり。
本記事がこれからAWSの学習を始められる方のお役に立てたのなら幸いです。ではっ!