スプレッドシートやエクセルを扱う感覚でデータベースを管理できるノーコードツールに近年注目が集まっております。専門知識要らずでデータを上手く管理できるので納得です。
本記事ではそんなデータ管理に特化したノーコードツールの中でも特に人気の高いAirtableについて解説していきたいと思います。
目次
【超入門】Airtableとは
Airtableとは、Airtable社が提供しているクラウド型のデータベース管理に特化したノーコードツールになります。
見た目や操作性がスプレッドシートやエクセルに近いため、表計算ソフトを利用したことがある人であれば誰でも直感的にツールを操作することができることかと思います。
Airtableを利用するメリット
ノーコードツールの中でもAirtableを利用するメリットは大きく以下となります。
メリット①データ形式の指定が可能
Airtableではデータベースの列に対してデータの形式を指定することができます。例を記すと「特定の列にはメールアドレスのみ格納可能」といった具合です。
この機能により誤った形式のデータが格納されることを防ぐことができるので、正確にデータを管理する上で非常に役立つと言えるでしょう。
メリット②表示形式の切り替えが可能
AirtableにはView機能というものが存在します。文字通りデータベースの見た目を切り替える機能です。※View機能について詳しく知りたい方は公式サイトをご確認ください。
- タイムライン
- かんばん
- ガント
- カレンダー
- グリッド
- ギャラリー
- フォーム
これらのViewを利用することで、データを上手く可視化して確認することができます。
メリット③各シートごとのデータ連携が可能
Airtableではリレーション機能と呼ばれる各シートごとの関連データを結びつけてデータを再利用することができる機能が提供されてます。
リレーショナルデータベースを普段から利用している方にはお馴染みの機能かと思います。
余談ですが、Airtableでデータを管理する際もデータベース設計の知識は身につけておいた方が良いです。上の記事でデータベース設計のおすすめ本を紹介しているので、気になる方は併せて確認してみてください。
メリット④バージョン管理が可能
Airtableではスナップショット機能が提供されているため、データのバックアップならびに誰がどのデータを操作したのか等の履歴情報を後から確認することができます。
メリット⑤外部サービスと連携が可能
AirtableはAPIを利用することで外部サービスと連携が可能となります。ネイティブアプリ開発に特化したノーコードツール「Adalo」や汎用性抜群の「Bubble」と連携してデータベースとしてAirtableを利用するケースもよく目にします。
ノーコードツール「Adalo」と「Bubble」については上の記事で詳しく解説しているので、気になる方は併せて確認してみてください。
- データ形式の指定が可能
- 表示形式の切り替えが可能
- 各シートごとのデータ連携が可能
- バージョン管理が可能
- 外部サービスと連携が可能
Airtableを利用するデメリット
一方で、Airtableを利用するデメリットとしては以下が挙げられるでしょう。
デメリット①日本語に対応していない
Airtableは海外製のノーコードツールであるため、日本語に対応しておりません。難しい英単語が使われているわけではないのですぐ慣れますが、日本語で表示させたいという場合はブラウザの翻訳機能などを用いるようにしましょう。
デメリット②テンプレートの構造が複雑
Airtableには数多くのテンプレートが用意されているのですが、内容が複雑ゆえ初心者の方が急に中身を理解するのは困難なはずです。
はじめはAirtableが提供しているテンプレートを使わずにデータを管理し、慣れてきたらテンプレートを活用した高度なデータ管理を行っていくのが個人的には良いかと思います。
なお、Airtableが提供しているテンプレートの一覧は公式サイトから確認可能です。
- 日本語に対応していない
- テンプレートの構造が複雑
Airtableの料金プラン
Airtableでは以下4つの料金プランが用意されています。※最新の情報は公式サイトにて。
プラン | Free | Plus | Pro | Enterprise |
料金/月(年契約) | $0 | $10 | $20 | 問い合わせ |
データベース数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
DB毎のレコード数 | 1,200 | 5,000 | 50,000 | 50,000以上 |
DB毎のファイル容量 | 2GB | 5GB | 20GB | 1000GB |
編集履歴の保存期間 | 2週間 | 6ヶ月 | 1年 | 3年 |
ガントチャート | 使用不可 | 使用不可 | 使用可能 | 使用可能 |
App機能 | 使用不可 | 使用不可 | 使用可能 | 使用可能 |
使える色の制限 | あり | なし | なし | なし |
広告 | あり | なし | なし | なし |
お試しでAirtableを利用するなら無料プランで十分でしょう。Enterpriseプランを使用する場合はAirtableのサポートに問い合わせが必要となります。コンタクト先はこちらです。
Airtableの事例
Airtableの事例については公式サイトで紹介されているので、気になる方はチェックしてみると良いかと思います。NETFLIXやSpotifyなど名だたる企業が採用しているのでAirtableが信頼できるサービスであることがお分かりいただけるかと思います。
Airtableの評判
本章ではTwitter上でのAirtableの評判を参考がてら掲載しておきたいと思います(^^)
Airtableの良い評判
今までDBをスプレッドシート代わりにやっていたけど、Airtable、応用範囲が広そうで良さそう!https://t.co/OpzdycqNzF
— ぐるたか | AnyPalette (@guru_taka) February 26, 2020
基本的に全部ScrapBoxに突っ込んでDB的に管理したい時だけNotion使ってたんだけど、Airtableが良すぎて、Notionの活躍するケースがほとんど無くなってしまった
— tosiiu (@tosiiu) July 20, 2021
マーケターがどのノーコードツールを活用しているかのチャート。ZapierとかAirtableは最低限使いこなせる方がマーケターとしての生産性が上がる気がします。次いでWebflowやBubbleがあるので、サイトやアプリをどう駆使してマーケティング活動していくかもできた方が、戦略や施策の幅が広がりますね。 pic.twitter.com/P8BczW4OCj
— Issei (@insightartist) August 11, 2020
WordPressに限らず、DBの仕組みが嫌いかもしれん。どうなってるかぱっと見わからないし、管理画面古いし、触ると壊れそう。その点、簡易的なDBとしてAirtableは見やすくて良い。
— クラク|QRANOKO (@Qrac_JP) December 24, 2018
Airtableの悪い評判
Airtable良さそうなんだけど、プランとお値段が気になるな。
PROプランだとbase(プロジェクト?)ごとに5万行までしか挿入できないのか。 pic.twitter.com/DViPt4X7Du
— たまにゃん📘 Next.js実践本 (@tamanyan55) February 25, 2019
Airtableのフォーム機能で送信時webhookを使ってみたんだが微妙すぎるな。リダイレクトの画面が出てくるんだけどこれが日本語化できないっていうか編集できないのがな~って感じです。
— Kotaro Izumida/ノーコード市民開発@長崎 (@kotarosan_) April 10, 2022
Airtable気に入ったので新しいプロジェクトで使ってみてるんだけど日本語入力に難ありだった。セル入力状態前に日本語うち始めると必ず最初の文字が半角英字になってしまう…。海外のプロダクトってすごく改善要求出しづらい微妙な状況があるよね
— さんぺい (@3mp) December 13, 2021
Airtableとは|まとめ
ここまで「Airtableとは?」といった定義からメリットやデメリット、Airtableについて知っておくべきことについてお伝えしてきました。
ノーコードツールの中でもAirtableは人気の高いツールとなります。本記事を取っ掛かりにAirtableについてより深く学んでいただけると幸いです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。当ブログでは他にもノーコードについて解説しているため、気になる記事があればそちらも併せて確認してみてください。